口臭の原因になりやすい2種類の扁桃体があります。
- 舌扁桃:舌の基部に位置し、舌の背面にあります。リンパ組織でできており、体を感染から守る役割を担っています。
- 口蓋扁桃:のどの奥にあり、口蓋帆の両側に位置しています。リンパ組織でできており、体を感染から守る役割を担っています。
舌扁桃がある舌背は磨いてはいけません
舌の背面部分は「舌背面」と呼ばれ、乳頭と味蕾で覆われています。舌背面の乳頭には、以下の4種類があります。
- 糸状乳頭:小さく数が多く、舌の表面に荒い質感を与える役割をします。
- 蘚毛状乳頭:糸状乳頭よりも大きく、舌の先端に近い位置にあり、味蕾を含みます。
- 周溝乳頭:蘚毛状乳頭よりも大きく、数も少なく、舌の奥の方に位置しており、味蕾を含みます。
- 小切状乳頭:舌の側面にあり、味蕾を含みます。
舌は複雑な器官であり、音声や嚥下、味覚感知を可能にするために、いくつかの構造が協力して機能しています。
口蓋扁桃に膿詮・膿汁が溜まっていても磨いてはいけません
口蓋扁桃体(こうがいへんとうたい)は、扁桃体の一種で、口腔内の最後方に位置する免疫系の器官です。体内に侵入する細菌やウイルスを識別して排除することができるため、感染症予防の役割を担っています。
口蓋扁桃体は、口蓋帆(こうがいはん)の両側の奥に位置し、扁桃体が発達した年齢まで成長し続けます。一般的には、5歳頃までに成熟し、その後は退縮しますが、個人差があります。
口蓋扁桃体は、複数の突起から構成されています。突起の表面は、溝や穴によって区分され、その表面積を拡大しています。突起の表面は、上皮細胞で覆われており、深部にはリンパ組織が存在します。リンパ組織は、B細胞、T細胞、マクロファージなどの細胞から構成されており、体内に侵入した異物を排除するために働きます。
口蓋扁桃体の炎症や肥大によって、扁桃炎や口臭、睡眠時無呼吸症候群などの問題が引き起こされることがあります。扁桃炎は、口腔内の細菌感染によって引き起こされる炎症で、喉の痛み、発熱、頭痛、咳などの症状が現れます。肥大した口蓋扁桃体は、睡眠時に喉を塞いで呼吸ができなくなる睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。
また、膿詮・膿汁が溜まることもありますが、綿棒や指でこすってしまう方がいますが、炎症の悪化や高熱の原因になります。また、穴を広げることで細菌感染が頻繁になり、ますます膿詮が溜まりやすくなることもあります。
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